「考えるな、動け、行動するやつだけが勝つ!」 これはすごく示唆的なセリフだと思います。
「理由を考える前に、言われたことをやってみよう」という姿勢は、今の世の中の流れと逆を行っているように感じられます。
このシーンについて、ドラゴン桜の原作者である三田紀房先生にお話を聞いてみたところ、こんなことをおっしゃっていました。
「東大に行く理由というのは、もちろんいろいろある。だけど、東大に行くメリットというのは、10代の社会をあまり知らない子どもたちが理解しきれるものではない。東大に行って、卒業した後になってしか、『東大に行ってよかった』と実感できない。それよりも、理由もなく行動する素直さがあるほうが、得られるものは大きいんだ」と。
何かを行動するときに、理由を探してしまう
今、われわれは何か行動するときに、理由を探してしまいます。「こうしてくれ」とお願いされたときに、どうしても「なんでそういう行動をするべきなのか、理由を教えてくれ」と言いたくなってしまいますよね。でも、やった後でしか、その理由を理解しきれないこともあります。
勉強だってそうですね。子どもの頃は「なんでこんなことやらなきゃなんないんだよ」と考えながら勉強していた人が多いと思います。大人になって、社会に出て初めて「ああ、勉強しておけばよかったな」と気づけるものです。
大人がどんなに「勉強していないと苦労するよ」と語っても、まだ社会に出ていない子どもにとっては、別世界の話でしかありません。それでも、「やる理由はわからないけれども、頑張る」子どものほうが、得られるメリットは大きいわけです。
東大生は、「信頼する人から言われたことを、考える前に素直に行動に移す」ということをしていた人が多いです。理由はわからないけれど、とにかく行動してみよう、という姿勢がある人が、合格しているわけですね。
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