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オリンピックからビジネスパーソンが得るべき教訓 なぜ、我々は判定やルールに不満を感じるのか

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  • 中川 功一 経営学者、やさしいビジネスラボ代表取締役
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あるいは、アパレル業界の流行色。流行色はあらかじめ2年前に国際流行色委員会で決定される。「作られた流行」だなどと野暮なことは言ってはいけない。もしトレンドを外すようなことがあれば、業界各社は大変な苦境に直面することになる。当然、バリューチェーン上の細分化された各工程の会社も、経営が揺らいでしまう。そしてまた、売れなかった服は廃棄や死蔵在庫となることから、環境負荷も高まってしまうのである。毎年のニーズ変化で業界全体が揺らいでしまうリスクを回避するため、業界全体として流行色を決定しているのだ。ともかくも、この流行色という業界のルールの中で、各社は商品を企画開発・販売していくことになる。

それなりに理由があるから、ビジネスの世界でも、業界によって固有のルールがあり、それが競争の性質を決めている。そのルールを考慮せずに経営したとして、事業が上手くいく可能性は限りなく低い。ムーアの法則を考慮せずに、半導体産業で勝利を収めることは難しい。CASEに取り組まずに、自動車業界のリーディングカンパニーになることはできない。バリューチェーンのすべてが流行色に沿って動いていく中で、あえて逆張りをして成功するのは至難の業である。

あなたのビジネスはどういうルールの中にある?

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オリンピックのメダリストたちとて同様である。彼らは、競技のルールに精通し、そのルールの中でハイスコアが取れるようにプレーをする。柔道は点数競技なのだから、リスクを冒して一本勝ちを狙うよりも、着実に点数を重ねられる戦い方が有効になる場合もある。ダンス・表現競技においては、いかに客席を沸かせたとして、いかに高難度だったとして、それが高い評点にならないのであればその技を繰り出す必要はない。着々と、点数を稼げるプレーに徹した人が、勝利を収める。

さて、あなたはどうだろうか。自社をとりまく「競争のルール」を、ちゃんと理解できているだろうか。自分たちが、どういうルールの中で仕事をしているかを意識したならば、これまでよりも上手く、ビジネスを進められるようになるはずだ。オリンピックを見て、ルールの持つ絶大なる力を感じたならば、皆さんはこの機を逃さず、自分のビジネスのルールに気づきを得て、行動を改めてみてほしい。

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