立ち食いそばに「100万円の机」実現させた発想法 「ルールよりゴール」で新しい発想が生まれる
「考えるための方法」が整理されると一気に思考が活性化する――。
伊右衛門、プレモル、PlayStationといった国民的商品の広告を多く手がけてきたクリエイター・小西利行さんがあらゆる「仕事の壁」を突破するために使っているのが「考えるための方法=思考ツール」です。
小西さんの35年間の仕事の中で編み出した100の思考ツールが紹介されている『すごい思考ツール 壁を突破するための〈100の方程式〉』から一部を抜粋し、3回にわたってお届けします。
ルールより、ゴールは何か?
高い山に登って景色が見たかったら、登る山を変えたっていい
京都の五条に「suba」という話題の立ち食い蕎麦屋がある。この蕎麦屋のインテリアデザイナーはYUSUKE SEKI。ファッションブランドのsacaiが表参道に構える旗艦店のデザインなどを手掛けるなど、今や押しも押されもせぬ若手デザイナーの筆頭格だ。
長年親交がある彼にそのsuba の話を聞いた時、面白い発想だなと膝を打ったことがある。彼曰く「いいテーブルが置きたかったけど、制作費に100万円もかかったらさすがにOKでないから……」「じゃあ諦めたんだ?」
「いえ、100万円の彫刻をクライアントに購入してもらって、それをテーブル代わりに使いました」
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら