論理的ではなく「非連続的な思考」がもたらす成果 リスクもコストもほぼゼロで成果を出す方法

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その後、京都、大阪とホテルを開業していく中でも、ホテル市場の厳しい顧客獲得競争に晒され疲弊してしまった時期がありました。

そこで、とにかく毎日のようにツイッター(現エックス)にかじりつき、どういうコンテンツが求められているのか、お客様の消費行動がどのように成り立っているのかをチェックし続けました。

その時の学びをもとに、大阪でホテルを開業するにあたっては、「大阪の空気感を表象していること」、「お客様にとって当ホテルに泊まる意味になるような体験があること」、「それが人に伝えたくなる要素にもなっていること」という3点をすべて兼ね備える存在として、全客室にレコードプレーヤーを置くということにチャレンジしました。

その結果、ありがたいことに、多くの方に指名買いでホテルを予約していただけるようになったのですが、こういったことが、自分にとってのクリエイティブジャンプを実感した出来事ですね。

ちょっと突拍子もないことを提案する

ステークホルダーの多いプロジェクトに携わる際に突拍子もないことを提案するというのは、緊張することもあります。

石川県金沢市で運営しているホテル「香林居」は、エントランスに精油の蒸溜設備があります。通常、ホテルに大型の蒸溜機が置いてあることはまずありません。

プロジェクトが進んでから、このホテルの唯一無二の価値を生み出すために「館内に蒸溜機を置きたい」と言い出したのでステークホルダーを驚かせてしまいましたが、オンリーワンのホテルを作るために必要なことなのだとご理解いただき、関係者の方々にいろいろと調整していただき設置することができました。

こういった、一見、異質にも思えるものとマッシュアップすることで地域の空気感を再現していくという私たちの持ち味をご理解いただいた上で、ご一緒いただける方が多いですし、パートナーに恵まれていると思っています。

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