不完全な大人同士の結婚はうまくいくか?

再婚を決意するまでに出会いから8年

(イラスト:堀江篤史)

東京・西荻窪のタイ料理店「ハンサム食堂」の小上がりで、フリーのプログラマーである清水直美さん(仮名、43歳)を待っている。

筆者は直美さんと旧知の間柄であり、彼女の恋愛遍歴もある程度は知っている。先日、<以前に話をしていた彼と今春に結婚しました。需要があれば使ってください>とのありがたいメールをもらった。本連載を読んでくれているのだろう。

前夫との別居中、都内のバーで出会う

さっそく会食がてらのインタビューをお願いすると、<中央線沿いで大宮さんが好きな店がいいです>との返事。いくつかの店が思い浮かび、キリリと整った顔立ちの直美さんにちなんだ店名で選ぶことにした。

約束の時間から少し遅れて来た直美さんは丁寧に詫びた後にビールを注文。あまり体調が良さそうではないが、アルコール抜きの会食などは考えられないようだ。8年前、現在の夫である隆文さん(仮名、56歳)と出会い、名刺交換をしたのも都内のバーだったらしい。

「インタビューだから率直に話しますよ。私は酒席で男性から誘われることは珍しくないんです。彼は私の顔がモロ好みだったらしくて、積極的に誘ってきました。でも、私は前夫と別居中で心身ともに疲れていた時期だったので、誰ともお付き合いする気はなかった。適当な返信はしていましたが、仕事を優先してお断りしていました。それでもあまりに粘るので、ランチだけご一緒することにしたんです。たまたまお互いの仕事場が近いという偶然もありました」

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