すると、いくつか選択肢が挙がると思います。そうしたら、今度はその中で将来性のありそうな仕事や、特定の会社や業界だけでなく、どの場所でも食べていけるような、横展開できるスキルが身に付く発展性のある仕事はどれかを選びます。
会社選びは重要ではない
成長している会社、安定していそうな会社かといった、具体的な会社選びは後回しにしましょう。それは最後に選べばよいのです。結局、個人という視点で考えた際に重要なのは、どの会社に勤めるかではなく、どんな仕事をして、その結果、どんなスキルや経験が自分の中に蓄積されるかです。したがって、会社名で選ぶようなことは避けるべきなので、どの会社か、というのは最後に考える程度でちょうどよいのです。
この順番を間違えて会社選びから始めてしまうと、聞いたことある会社、有名な会社、という視点が優先されてしまいます。そのことによって、将来、悲劇や珍事に巻き込まれることになるのです。
そうではなく、自分に向いている仕事を探し、やりがいのある仕事で自分自身を成長させることを考えましょう。そうすれば、その会社で活躍し続けてもいいですし、数年後に新天地へ転職をしてもいいわけです。自分にとっての現実的な選択肢をどんどん増やしていけば、自分の考えが変わろうが、周りの環境が変わろうが、つねに柔軟性を維持できます。
言い換えると自分の人生を生きられる、ということです。自分のことなのに選択肢がないという状態ほど、ストレスのたまることはありません。自分の運命を自分で決める状態を労働市場で築き上げるために、とりわけ最初は自分に向いている仕事を選んで結果を出し、どんどんステップアップする環境を見つけてください。
あくまで「就職」活動です。「就社」活動ではありません。順番を間違わないように気をつけてください。
世の中におかしな風潮があるのは事実です。「将来どうなりたい」といった目標を宣言することが求められることもあるでしょう。就職の面接でもそんな質問をされるかもしれません。しかし、実際はそんな質問をするオジサンやオバサンだって、かなりの確率で自分の望んだ人生どおりには来ていませんので、変に型にはまり自分でない自分を作り上げる必要はありません。
Mさんがそんな考え方で、ご自身のあるべき姿を再発見されることを応援しております。
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