若者よ、「長期的な目標」を無理して描くな 強引に描いた目標は、ろくなものではない

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さて、ではどのように短期の画を描くかですが、非常に単純化するとそもそも自分がどんなことに向いているか、向いている仕事に将来性や発展性はありそうか、その業界や会社の状況はどうか、の3点だけです。

あこがれで仕事を選んではいけない

学生の中にはあこがれだけで仕事を選ぶ方がいますが、これは最悪の考え方です。あこがれだけでなんとかなる簡単な仕事なんかありませんので、肝心なのは自分に向いているか否かです。

キャリアにおいて大事なのはスタートダッシュ。つまりどれだけ最初の若い時期に自分をストレッチできるかですので、極限まで自分をストレッチするためには、自分が得意だと思っており、なおかつ向いていると思っている仕事を基本的には選ぶべきなのです。その結果、成果を出せると仕事は楽しくなります。

一方で周りに合わせたり、世間の見た目を基準としたり、親の意見を聞いて、無理して自分不在のまま仕事を選んでしまうと、苦痛と戦う可能性が高まります。

したがって、自分がどんなことに向いているか(話下手や相手に合わせるのが苦手なら営業は向かないでしょうし、大ざっぱな性格なら経理はやめたほうがいい、など)、またはどんなことには向いていないか(体力がないので体力勝負の仕事をやらない、数値能力がないので会計系はやめておく、など)といったことを考えてみるとよいでしょう。

当然経験を積む中でどんなことに向いているかに気がつく、という面もあるし、新たなことに向いていると気がつくこともあるでしょう。しかしMさんの場合は何も見えていない段階ですので、まずは自分が今向いていると思うことを考えるのがスタートになるのだと思うのです。

難しく考えず、どんなことをしているときが素の自分でいられるかを考えればよいのです。たとえばリーダーシップもないのに無理して「自分はリーダーシップを発揮していました」など、偽りの自己像を作る必要はまったくありません。変に背伸びしてかっこつける必要はなく、あるがままの自分を出して、つねにそのままであり続けることを考えてみましょう。

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