「学校は盗撮できる環境」"加害者生徒が急増"の闇 子どもたちを守り、盗撮をさせないための防止策は
子どもたちの間でスマートフォンやタブレット端末が普及するとともに、学校内の盗撮事件が相次ぎ、社会問題となっています。
埼玉県春日部市の公立中学に通う男子生徒らが、修学旅行先の宿泊施設で入浴していた女子生徒を盗撮していた疑いがあると最近、報じられました。複数メディアによると、警察は性的姿態撮影等処罰法違反などの疑いで捜査しているとのことです。
男子生徒らは6月、訪れた宿泊施設の風呂場で女子生徒十数人を盗撮し、その動画や写真をSNSを通じてほかの生徒に送信していた可能性があるとも報じられています。
また、東京都武蔵野市の公立小学校でも、複数の男子児童が授業のために配布されていたタブレット端末で、女子児童の着替えを盗撮していたことが今年1月に報じられました。盗撮は複数回おこなわれ、画像や動画は、児童の間で共有されており、事件の低年齢化に衝撃が広がりました。
安全な場所である学校が加害の現場になり、守られるべき子どもが加害者になってしまう学校内の盗撮。子どもたちを守り、盗撮をさせないためにはどうすればよいのでしょうか。
解決方法が見えない学校内の盗撮事件
「子どもが通っている中学校で、盗撮未遂事件が起きてしまいました」
関東地方の公立中学に子どもを通わせている女性(40代)は、記者にそう語り始めました。昨年、複数の男子生徒が、教室で女子生徒の着替えを撮影しようと試みたそうです。使われたのは、学校から配布されたタブレット端末でした。