マザコン男性との婚約破棄というショック療法で精神面は立ち直った真由さん。さらに、空手を始めて大会に出るほど身体的に強くなることで、ストーカーへの恐怖を完全に克服した。足蹴りには特に自信があるという。ガッツがある女性なのだ。
両親は「世の中にはいい男性もたくさんいる。もっと外を見なさい」と勧めてくれた。真由さんはすぐに大手の結婚相談所に登録。当時28歳という若さもあり、2週間で200件もの面会申し込みが来た。しかし、お見合いをしても親密な関係は結べなかった。
「お見合いを何かの採用面接みたいに考えてしまっていました。お互いに条件と希望を提示し合う場なのだ、と。仕事の内容、趣味、休日の過ごし方、将来の展望、などを矢継ぎ早に質問して、相手の男性がふて腐れてしまったこともありました」
面接官並みに質問攻めした真由さんも反省すべきかもしれないが、終始受け身なくせに無言で不機嫌になる男性もどうかしていると思う。「どんな志望動機を述べれば採用ですか? あなた好みの男になります!」ぐらいの返しをして相手の緊張をほぐし、場を和ませるぐらいの工夫はしてほしい。
No.1ホストの的確すぎる助言
3年続けても成果が出ないため、その結婚相談所を休会した真由さん。医者を中心に高学歴高収入の男性会員が多い相談所に50万円もの会費を支払って入会した。
「背水の陣だ、と思っていたので、どんな人が相手でも3回はデートをしようと決めていました。いちばん強烈だったのは、年収9千万円だという投資家の男性です。2回目のデートでブルガリのお店に連れて行かれて、ダイヤの指輪を買ってもらいそうになりました(笑)。必死で断ったら、『お金がダメなら絶対に損をしない(投資)情報をあげる』と。もちろん、その情報もいただきませんでしたよ。1年後に何気なくテレビを見ていたら、彼が参画していた会社が詐欺で摘発されていたんです。びっくりしました……」
男性を見る目にも、男性とのコミュニケーションにも自信がない真由さんは、さまざまな恋愛・結婚コンサルタントを活用した。しかし、もらえるのは「あなたはそのままでいい」といった言葉ばかり。慰めてほしいわけではない。1日でも早く結婚して子どもを作るために、具体的かつ有効なアドバイスがほしかった。
「唯一まともだったのは、友人に勧められてみんなで遊びに行ったホストクラブのNo.1ホストでした。婚活しているのに全然結果が出ないことをぼやいたら、『真由さんは、男に甘えてないでしょ』の一言。
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