人口が半減する時代には、職住近接が主流となり、職住分離はナンセンスだ。
郊外のベッドタウンは消えていく。
そこに仕事がない限り、若者は仕事を求めて移動していく。
残されるのは、ベッドに横たわる老人だけかもしれない。
空き家の多い地域は、そこが高級住宅地といわれたところで買わないほうがよい。
過去のブランド効果で、まだ十分に値段が下がっていない場合がほとんどだからだ。
地方・郊外はどうなる?
3つ目の視点は「地方・郊外の衰退」だ。
これから亡くなっていく80代、90代の高齢者は、高度成長時代にフルに享受したため、金融資産をたくさん持っている(失敗したのは住宅投資ぐらいだ)。
したがって、地方や郊外の高齢世帯が抱える現金は、いずれ子どものいる都市部に向かう。
少なくとも、都市部の金融機関に預け替えられる。
定年後、実家が空き家になりそうなので、Uターンを検討する60代も多い。
しかし人口が減り、スカスカになった故郷で暮らせば、年をとるほど困難に直面するだろう。
「これからは地方の時代です」というウソほど、残酷なものはない。
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