株式市場が崩れても、おカネを増やす方法 投資する前に覚えておきたい大切なこと

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藤野 今、世界の株式市場のPERは16倍前後ですよね。

中野 何倍をもって割高というのかって、よくセミナーなどで質問されますが、実際、何倍くらいがリーズナブルなのでしょう。

藤野 1989年の平成バブルのピーク時で、日本株の平均PERは約80倍だったのですが、ここまでは買われないでしょう。当時に比べて株式市場のグローバル化が進みましたからね。1990年代の後半にインターネットが普及して、情報とおカネが瞬時に国境を越えるようになり、かつ国際会計基準が導入されたことで、デタラメな理由で買い上げられることがなくなりました。

中野 バブル当時の会計は取得原価主義でしたから、莫大な不動産の評価益も織り込んで、株価が実体以上に値上がりしていましたよね。

株価はまだ「割高」とはいえない

藤野 グローバルでつながっているから、PERが80倍まで買われることがない反面、16倍のPERが8倍になるまで売られることもないでしょう。マーケットは比較的冷静です。世界的に見れば、株価の上昇余地はまだあると見ています。つまり、バリュエーションからすれば、まだそれほど割高ではない。

渋澤 PERを日米欧で比べると、米国が高い傾向があり、日本は低い傾向がある。これって、日本の投資家が、いまだに現預金や債券投資への志向があって、自国の企業の株式に投資することに消極的だから、低いままなのかな。

中野 PERだけで株価を語るのはどうなのでしょうか。むしろPBR(株価純資産倍率)の方を重視するべきでは?

渋澤 でも、Bが本当のブックバリュー、つまり、会計的価値がきちんと企業の価値を表しているのかどうかという問題はありますよね。現に、PBRが1倍を割り込んでいる銘柄がたくさんあります。それは、変な話、会社で働いている経営者や従業員が企業価値に対してマイナス要因になっているということになりますね。多くの投資家が、会計的なBという価値を信じていない証拠ではないでしょうか。

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