米国株式市場、連続上昇の主役とは? <動画>ハスブロやハリバートンが上昇

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ナレーションは英語です(本文が日本語訳となります)

IBMが再び、減収を発表した。しかし、全体的に見ると、20日のニューヨークの株式市場はハスブロ(Hasbro)とハリバートン(Halliburton)の取引によって株価は上昇した。

ギリシャ経済危機に懸念を寄せていた投資家たちの注意がそれ始め、ハスブロやハリバートンのような高い利益を上げた銘柄が株価を押し上げた。ナスダックの株価は3日連続で上昇した。

取引終了のベルが鳴った後、IBMは利益率が低い事業を削減し続けるために、13四半期連続の減収を発表した。

ハスブロはこの日、S&P 500で一番の値上がりを見せた。おもちゃメーカーである同社の今四半期の利益は25%近く急増し、映画とタイアップしたおもちゃ商品の大きな需要が最高収益の予想を引き出す追い風となった。

S&P Capital IQで株主資本担当のシニアアナリスト、ツナ・アモビ氏は次のように話す。

「『ジュラシック・ワールド』が大きな促進剤になっています。今年の下半期にはその影響力がもっと強まると考えています。そして、私が思うに、ハスブロについてひとつ考えられることは、フランチャイズにおける輸送ルートが、私たちが今まさに見ているとおり、特に強力だということです」

ナスダックに再上場したペイパル(PayPal)は大商いとなり、株価が急上昇した。インターネット通販とオークションサイトを運営するイーベイ(eBay)は、13年前に買収したデジタル決済サービスのプロバイダーを分社した。イーベイの株式は下落した。

金取引は5年ぶりの安値となった。これによりバリック・ゴールド(Barrick Gold)やニューモント・マイニング(Newmont Mining)といった銘柄も下落し、S&Pでこの日最大の値下がりとなった。

掘削設備の稼働率も低下しているが、油田施設を運営するハリバートンは、経費削減により過去のアナリストの予想を軽く上回る利益を計上することができた。

値上がりの波乗りパレードに参加したのは、モーガン・スタンレーも同じだ。株取引の収益は跳ね上がり、ライバルのゴールドマン・サックスの利益を超えた。

オランダの化学薬品会社であるOCIとの合併協議のニュースも、ヨーロッパの株式を押し上げる要因になった。

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