地方の公務員だって、デカイ仕事ができる!

「ナポレオンの村」のモデルが語る営業道

「大事なのはとにかく行動すること。これまで私は神子原米のブランド化に際し、天皇陛下に食べていただこうとしたり、『LOUIS VUITTON』と一緒に米袋を作ろうとしました。しかし、それらはうまくいかなかった。何でもかんでも最初からうまくいくことはありえないんです。ローマ法王に断られて、ブッシュ大統領もダメだったら、次は矢沢永吉さんにアプローチしようとも考えていました。彼に『矢沢、米好きです』と一言言ってもらえばきっとブランドになる。何をするにも、私はいつも3案くらいは考えて、ひとつがダメでも、次の行動にすぐ移れるようにしています」

可能性の無視は最大の悪策

「とにかく前向きに挑戦すべき」と力強く断言する高野氏は、挑戦しない営業マンを失望の念を込め、“公務員化した営業マン”と呼ぶ。

「民間の営業マンでも上司の許可をもらえないと動けない、判断できない“公務員化した営業マン”が実に多い。それは本人たちだけのせいじゃなくて、会社が作った強固な縦割り社会のせいもあります。私は市の職員ですが、私たちよりも管理による締め付けが厳しそうだ、と思うことがしばしばあるんです。そんな組織の中ではのびのびと仕事がしにくい、新しいことに挑戦しにくいのかもしれません」

しかし、彼らにこそ、失敗を恐れずに挑戦してほしいと高野氏は話す。

「私もいろいろ失敗してきました。でもそれは挑戦したからこそ失敗という結果に結びついたのであり、挑戦していなかったら成功も失敗も起きていなかったはず。逆を言えば、ローマ法王への献上も挑戦したからこそ初めて生まれた結果なのです。いちばん愚かなのは失敗することではなく、成功するかもしれないという可能性を無視することです」

また、失敗したときの気持ちの切り替え方についても言及する。

「もし失敗して腐ってしまっても、宇宙から自分を見ればいい。地球をレモンくらいの大きさだとすれば、あなたの悩みなんて顕微鏡で見えないくらい小さい。失敗して四面楚歌になっても、上を見上げれば青い空が広がっている。そう思えば、一回の失敗で腐る意味が見出せなくなるでしょう。だから、どんどん挑戦して欲しい。失敗しても、リカバリー方法の可能性はあなたの頭上の青い空のようにどこまでも広がっているんですから」

取材・文・撮影/佐藤健太(『営業type』編集部)

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