梅本さんにとって、仕事と趣味は互いに影響し合っているものだという。仕事で広告やメルマガ、ブログ、YouTubeのプロジェクトに関わってきたからこそ、マンガ飯の発信にブログやYouTubeを使おうと思いつき、逆に、趣味で得た知識が仕事に活きる場面もあるという。
だが、趣味は「絶対的に自由な自分の領域」。仕事とは明確に分けるのが、趣味も全力で楽しむ梅本さんが大切にしていることだ。
「『孤独のグルメ』(原作:久住昌之、作画:谷口ジロー)の井之頭五郎が言う、有名なセリフがありますよね。〈モノを食べる時はね 誰にも邪魔されず 自由で なんというか 救われてなきゃあ ダメなんだ 独りで静かで豊かで……〉。これが私にとっての趣味の概念そのもの。誰にも邪魔されない趣味があるからこそ、仕事が大変なときも頑張れるんじゃないかと思っています」
マンガ飯を作るタイミングも自分の自由
長年働き続けていれば、仕事の波もあるし、家庭の状況も変わる。それでも趣味を続ける秘訣はどこにあるのだろうか。
「趣味をプレッシャーにしないことですね。ほかに優先すべきことがあったら無理に作らないし、更新が数カ月滞っても仕方ないと思うようにしています。更新頻度も再開時期も自分の自由ですから、忙しくてもマンガ飯の再現をやめようと思ったことはないですね」
マンガ飯の再現を始めたことで、「一生遊べる退屈しない趣味を見つけた」と梅本さん。いつか仕事を引退したら、料理学校で勉強をすることも考えている。
「料理の素人であることが壁になって再現できない料理もありますから、一から学んでみたらどうかなと。再現が難しい料理も作れるかもしれない、といまから楽しみにしています」
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