我が子の"困った言動"に実は隠れている「強み」 日常で「性格的な強み」を育むにはどうするか

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「お友達も嬉しかったね」「みんなが元気になるね」などと、周りに与えたよい影響も伝えられるとよいでしょう。それは単にありがとうと言う感謝の言葉でもよいでしょう。

「強み」は"問題行動"に隠れていることも!

また、気になる様子や問題行動に見えることの中に、実は強みが隠れていることもよくあります。

一見、ふざけすぎと思える姿は、ユーモアの使いすぎの可能性があります。恥ずかしがっている様子には、思慮深さが隠れていることも多くあります。一つのことに集中して他のことには興味も示さない様子には、自分の気持ちに正直でいられる誠実さが隠れているかもしれません。

このように一見、気になる言動の中には、性格的な強みを発見するためのヒントが隠されていることが多いのです。

特に性格的な強みは、その子らしい「いいところ」なのですが、自然と湧き出る強みでもありますから、つい使いすぎてしまうということもあるのです。使いすぎるがゆえに、困った行動、気になる言動に見えることがあるのです。

「恥ずかしがらないで挨拶しなさい」と言う代わりに「じっくり時間をかけて仲よくなってもいいんだよ」と伝えつつ、親自身が周りの人に挨拶をする様子を子どもに見せてあげることもできるでしょう。

また「色々なことをしたほうが楽しいから!」と言う前に「君の好きなことについて教えて。どんなところが楽しいのかな?」と子どもの興味のポイントを探ることもできるでしょう。

「恥ずかしいよ。ちゃんとしなさい」と言う代わりに「君のユーモアレベルは今、どれくらいかな? ここではどのレベルがいいと思う?」と強みをTPOに合わせて調整する練習をすることもできるでしょう。

このように子どもの強みを認めた上で、その調整方法を考えていくことは、「あなたにはあなたらしい強みやいいところがある」というメッセージを送ることになります。

もちろん、親としていつも強みに注目するような反応ができるわけではないかもしれません。親も人間ですから、疲れていたり、心配事などがあれば、つい口癖のように小言を言ってしまうこともあるでしょう。

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