次も、よく間違いやすいケースです。
ムーディー=大人な雰囲気、ではない!
ムーディーなレストラン、ムーディーな音楽というとどんなイメージですか。日本語で使うこの「ムーディー」、ちょっと暗くてオトナな雰囲気といった感じでしょうか。英語にもmoodyという単語がありますが、実は日本的な感覚とは違う意味で使われています。具体的には、「気分にムラのある」という意味で使われるのです。通常、すぐに機嫌が悪くなったり怒ったりする様子を表します。この意味のズレから、ちょっと誤解が生じたことがありました。
あるメーカーで、研修のたびに上司の話をしてくれる研修生がいました。どうやらその上司、いつも機嫌が悪くてプリプリしては、なにかと部下に当たり散らしているとのこと。社内でも有名なのか、他の研修生も「ああ、あの人ねぇ」という感じの反応でした。Sounds like he is always moody.(どうやら、その人はいつも機嫌が悪いみたいだね)と筆者が言うとNo, he’s notという返事。
筆者の「おや?」という反応に、研修生も「あれ?」という表情。ちょっと考えて、日本語のムーディーと取り違えたのだとピンと来ました。尋ねてみると「オトナな雰囲気のムードのある素敵な人」という意味だと思ったとのことでした。
こんな話をすると、同じような経験があったと、同僚のアメリカ人女性教師が話してくれました。彼女は朝がとても苦手。I can be really moody in the morning.(朝は機嫌が悪いことがあるの)と研修で言ったら、日本人の研修生がニヤニヤとして、妙な反応をしたそう。どうもおかしいと思った彼女が、どういう意味なのか解ったかと聞くと、You are very sexy in the morning(朝はセクシー)と言われてビックリしたと大笑い。
My boss is moodyと言われても、間違っても「紹介して」なんて言ってはいけませんよ。
さて、いかがだったでしょうか。次回の記事では思わず爆笑してしまう、誤った和製英語の使い方について取り上げたいと思います。
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