気まずい!日本人がはまる「和製英語」のワナ とんでもない意味になっていることも!

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

次も、よく間違いやすいケースです。

ムーディー=大人な雰囲気、ではない!

ムーディーなレストラン、ムーディーな音楽というとどんなイメージですか。日本語で使うこの「ムーディー」、ちょっと暗くてオトナな雰囲気といった感じでしょうか。英語にもmoodyという単語がありますが、実は日本的な感覚とは違う意味で使われています。具体的には、「気分にムラのある」という意味で使われるのです。通常、すぐに機嫌が悪くなったり怒ったりする様子を表します。この意味のズレから、ちょっと誤解が生じたことがありました。

あるメーカーで、研修のたびに上司の話をしてくれる研修生がいました。どうやらその上司、いつも機嫌が悪くてプリプリしては、なにかと部下に当たり散らしているとのこと。社内でも有名なのか、他の研修生も「ああ、あの人ねぇ」という感じの反応でした。Sounds like he is always moody.(どうやら、その人はいつも機嫌が悪いみたいだね)と筆者が言うとNo, he’s notという返事。

筆者の「おや?」という反応に、研修生も「あれ?」という表情。ちょっと考えて、日本語のムーディーと取り違えたのだとピンと来ました。尋ねてみると「オトナな雰囲気のムードのある素敵な人」という意味だと思ったとのことでした。

こんな話をすると、同じような経験があったと、同僚のアメリカ人女性教師が話してくれました。彼女は朝がとても苦手。I can be really moody in the morning.(朝は機嫌が悪いことがあるの)と研修で言ったら、日本人の研修生がニヤニヤとして、妙な反応をしたそう。どうもおかしいと思った彼女が、どういう意味なのか解ったかと聞くと、You are very sexy in the morning(朝はセクシー)と言われてビックリしたと大笑い。

My boss is moodyと言われても、間違っても「紹介して」なんて言ってはいけませんよ。

さて、いかがだったでしょうか。次回の記事では思わず爆笑してしまう、誤った和製英語の使い方について取り上げたいと思います。
 

箱田 勝良 英会話イーオン 教務部 チーフトレーナー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はこだ かつよし / Katsuyoshi Hakoda

1972年静岡県熱海市生まれ。1995年筑波大学国際関係学類卒業、株式会社イーオン入社。

講師として、これまでに約1万人を教える。スクールの講師を経た後、法人部教務コーディネーターとして、多くの企業の研修カリキュラム企画と講師を担当。楽天の社員の英語力研修も担当した。TOEIC(R)テスト990点満点、実用英語検定1級。

学生時代には1年間の留学以外には海外経験なしで、日本に住み暮らしながら英語力を飛躍的にアップさせた。その自身の経験を基に、現在は教務部のチーフトレーナーとして、イーオン全体の講師の研修やカリキュラム立案に関わる。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事