
履歴書の評価に見られるバイアス
10年ほど前、名門大学の科学者たちが、研究室管理者の職に応募した学生たちを評価するように依頼された。
彼らのもとに履歴書が送られた。彼らは用意された評価書を使い、応募者を採点して、資格や技能や経験に基づいて初任給を提案する必要があった。
「私たちは、学部生が科学の分野でのキャリアを進めるのを助ける、新しい指導プログラムを創設している、というのが表向きの説明でした」と、スキッドモア大学准教授のコリーン・モス=ラクシンは私に語った。
「私たちは教員たちに、研究室管理者職への応募書類のそれぞれについて、率直なフィードバックをしてくれるように頼みました」
教員たちは知らなかったが、履歴書は偽物だった。応募者の資質はさまざまで、この仕事にふさわしい人も、ふさわしくない人もいたが、肝心な操作が行われていたのは、冒頭だった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら