太陽系に地球外生命の存在は期待できます。とはいえ、科学者のなかには、「宇宙人はおろか、地球外生命さえもいやしない」と考えている人もいます。
「そんなの夢がなさすぎる!」と思う人に知っていただきたいのは、「僕らは宇宙における生命を1種類しか知らないということ」です。人間以外にも、鳥、猫、虫、植物……いろいろな生き物がいるように見えても、地球生命は1種類しかいないのです。
どういうことなのでしょうか? じつは、地球にいる生き物はすべて親戚で、元をたどると、共通の祖先にたどりつきます。その証拠に、地球上のすべての生物は、共通するメカニズムで生きています。
地球上の生物に共通するメカニズムとは
どんなメカニズムなのかといいますと、簡単にいえば、本(DNA)にいろいろな設計図(遺伝子)が書いてあり、世話人(RNA)が設計図をコピーして工場(リボソーム)に届け、その設計図をもとに部品(タンパク質)がつくられるという仕組みです。
生物学の専門用語で「セントラルドグマ」といいます。じつは、微生物も人間も、みんな共通する仕組みで生きているのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら