「線状降水帯」ってそもそも何?なぜキケン? 予測精度の向上も、これからの季節は要警戒
市民権を得た言葉といえる「線状降水帯」ですが、気象庁の定義は「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300キロ程度、幅20~50キロ程度の強い降水をともなう雨域」です。
つまり、大雨をもたらすおそれがある、発達した積乱雲群による線状の雨域のことをいいます。
そして、以下4つの条件を満たしている(満たすと予測される)場合、線状降水帯というキーワードを使って「顕著な大雨に関する気象情報」を発表しています(※外部配信先では表を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
「発生情報」と「予測情報」を発表
現在、気象庁は線状降水帯について、発生情報と予測情報を発表しています。
「顕著な大雨に関する気象情報」の中で、線状降水帯の発生を伝えるようになったのは2021年です。2023年からは予測技術を活用し、最大で30分前から発生情報を発表しています。
そして、半日程度前からの予測情報は、2022年6月から関東甲信地方、九州北部地方など「地方予報区単位」での発表を開始しました。今年5月からはより詳細に、「府県単位」で予測が発表されるようになりました。
線状降水帯が発生すると大雨災害発生の危険度が急激に高まるため、心構えを一段高めてもらうことが目的です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら