「松屋のコラボ店舗」が急拡大している納得理由 それぞれのこだわりカレー、いったい何が違うのか
自分の行動範囲に新しい店ができるとすぐに気づくのは、見慣れた風景に異物が混入し、違和感を感じるためだ。
つい最近、その違和感を覚えた。真新しい看板が掲げられているばかりでなく「松屋」「松のや」のロゴが並んでいたためだ。
牛めし専門店ととんかつ専門店の複合店舗なのだそうで、松屋ととんかつを合わせた約1220店舗のうち、386店舗まで増加している(2024年6月)。
消費者を驚かせるメニュー開発
松屋は1966年創業の牛めし専門チェーンだ。厳密には、創業時は「中華飯店」として出店。牛めし・焼肉定食店として開業したのは2年後となる。松屋は牛めしの店と言いつつ、さまざまな丼ものや定食など、メニューがバラエティに富んでいる。これは創業時からの伝統だったわけだ。
期間限定商品として挑戦的なメニューを発売することも多い。
2020年1月にジョージアの郷土料理「シュクメルリ」を発売し、消費者を驚かせたことからも、メニュー開発における冒険心を垣間見ることができる。
同チェーンに並ぶ3大牛丼チェーンが吉野家、すき家だ。
吉野家は魚河岸でのかきこみ飯から始まった歴史を含め、あくまで「牛丼」専門チェーンとしてのブランドイメージを強く打ち出している。国内に1232店舗、海外に1000店舗を展開(2024年5月)。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら