肉系に強い松屋が「おしゃれパスタ」を始めた理由 およそ5年ぶりとなる新業態の店舗をオープン

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神奈川県の元住吉駅前にオープンした麦のトリコ1号店(写真:松屋フーズホールディングス)

牛めし(牛丼)チェーン「松屋」を運営する松屋フーズホールディングス(HD)は1月31日、初めてとなる生パスタ専門店「麦のトリコ」を神奈川県の元住吉駅前でオープンした。松屋フーズHDが新業態店を開業するのは、2019年ステーキ専門店「ステーキ屋松」以来約5年ぶりとなる。

「麦のトリコ」は白い外装でおしゃれ感を演出しながら、「自家製麺」「北海道小麦使用」を強調。店内には、白と木目調のイスやテーブルが設置されている。店内からも店外からも、ガラス越しに生パスタの製造過程を見ることができる。

松屋などでは、券売機でチケットを購入し、水や食事については注文後自らとりに行き、その後返却するセルフサービスとなっている一方で、麦のトリコはテーブルのタッチパネルで注文し、水などは店員が配膳、片づけをするフルサービスとなっている。

飲食業界関係者から驚きの声

店舗内で製麺された、もちもちとした食感が特徴の生パスタを880円、1080円、1280円(すべて税別)の3つの価格帯で提供する。「開店後、客足は好調に推移している」と、松屋フーズ広報担当者は強調する。

「肉系に強い松屋が、パスタ業態に参入した」。飲食業界のある関係者は松屋フーズが新機軸を打ち出したことに、驚きの声を上げた。それほどに、関係者の間では「松屋フーズは牛めし(牛丼)一本」とのイメージが根強い。

今回、松屋フーズがパスタ業態に進出したことには、経営課題のひとつである、牛めし(牛丼)への依存度を低下させる狙いがある。

競合他社と比較すると、松屋フーズの牛めし依存度の高さがわかる。

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