楽じゃない?イマドキ弁護士の恋愛と結婚 彼らはどうやって「人生の伴侶」を得るのか

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弁護士の知られざる「恋愛・結婚」のお話です(写真:Graphs / PIXTA)

弁護士も人の子。恋もすれば、結婚もする。そこで今回は、弁護士の知られざる一面、恋愛と結婚の事情を取り上げてみたい。

司法試験は合格までに長い年月を要する。最短期間で合格している人は、学部時代からかなりの量の勉強をしている。学部4年間、ロースクール(既修コース)2年間の、合計6年間勉強漬けというのが、ごく一部の突出して優秀な人たちを除いた、最短で司法試験に合格する人の姿だ。

旧試験時代でも、一発合格の人は学部入学と同時に猛勉強を開始、学生時代を謳歌するような生活は送っていない。勉強時間は少なくとも、合格前1年間は1日12時間が当たり前。それも「5分以内で参考書の何ページまでを暗記する」といった、密度の濃い12時間である。

修習に入ると、一気に春が来る

もっとも誘惑が多い大学4年間に極めて禁欲的な生活を送っているだけに、受験勉強から解放されて修習に入ると、一気に春がやってくる。組み合わせは弁護士同士、裁判官同士、検事同士だけでなく、弁護士と裁判官、弁護士と検事、裁判官と検事といった組み合わせもある。

修習同期同士のカップルが多いのは今に始まったことではなく、かなり上の世代でも見られる傾向だ。現在は修習期間が1年だが、52期(1998年研修所採用)までは2年間だった。しかも1990年代初頭までは、同期は500人前後しかいなかったので、同期同士の関係はただでさえ濃い。その濃い人間関係の中でカップルが誕生していくのは必然なのだろう。

ただ、複数の同期同士のカップルが成立するためには、女性が一定割合修習生の中に存在していることが前提になる。

司法修習制度は戦後の法改正によって誕生しており、第1期生は1947年4月に研修所に採用されている。司法研修所五十年史によれば、第1期生134人のうち女性はたった1人だった。

女性修習生の人数が2ケタに乗るのは10期(1956年採用)で、この時点で256人中10人。その後は17期(1963年採用)で441人中23人になり、23期(1969年採用)で506人中37人。50人を超えたのは39期(1985年採用)で448人中52人だった。

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