「他人もまた同じ悲しみに悩んでいると思えば、心の傷はいやされなくても、気は楽になる」といったのは、劇作家のシェイクスピアだ。
時代を超えた普遍的な感情
会いたい人に会えない。そんな誰もが一度は抱えるであろう苦しみに、式部のこの和歌は優しく寄り添ってくれている。そこに込められた思いは、時代を超えた、普遍的な感情だといえよう。
【参考文献】
山本利達校注『新潮日本古典集成〈新装版〉 紫式部日記 紫式部集』(新潮社)
倉本一宏編『現代語訳 小右記』(吉川弘文館)
今井源衛『紫式部』(吉川弘文館)
倉本一宏『紫式部と藤原道長』(講談社現代新書)
関幸彦『藤原道長と紫式部 「貴族道」と「女房」の平安王朝』 (朝日新書)
繁田信一『殴り合う貴族たち』(柏書房)
真山知幸『偉人名言迷言事典』(笠間書院)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら