医師が考案「脳梗塞の時限爆弾」を解除するスープ 中性脂肪と悪玉コレステロールをためこまない
さらに、うまく言葉が出ず、自分で思っていることが相手に伝えられず、話すことが億劫になっていきます。そうして、友人もいなくなり、趣味も楽しめなくなったAさんは、家に引きこもり、ふさぎがちになってしまいました。
脳梗塞は、発症後1年で12.8%、5年で35.3%、10年で51.3%と、10年以内には約2分の1の確率で再発するといわれています。
Aさんは、また脳梗塞で倒れるかもしれない、という恐怖を感じながら残りの人生を生きていくことになります。
発症する前とまったく同じ生活に戻ることは難しい
いかがでしょうか。医療技術が進んだいま、発症から4時間半以内に血栓溶解剤を静脈に注射できれば、約4割が後遺症をほとんど残さないレベルまで回復できるといいます。それでも半分以上の確率で、後遺症が残る人はいるということです。
脳のどの部分が、どの程度の損傷を受けたかで異なりますが、よくある脳梗塞の後遺症は次のようなものです。
●運動機能の障害…体の片側をうまく動かせなくなります。
●言語障害…話すこと、理解することが難しくなります。
●視覚障害…視野の一部が欠けたり、二重に見えたり、ものが見えにくくなります。
●認知障害…記憶力が落ちたり、注意力が散漫になったりします。
●感覚障害…痛みや温度を感じとれなかったり、異常な感覚が生じたりします。
●情緒的な変化…落ち込んだり、急に笑ったりなど、気持ちが不安定になります。
●嚥下障害…食べ物を飲み込むのが難しくなります。
さらに、脳梗塞の再発の確率がぐんと上がることで、認知症になる確率も高まってしまいます。
じつは、寝たきりになってしまう原因の第1位が脳卒中。再発を繰り返すうちに、どんどん体が弱って、寝たきりになってしまうのです。
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