医師が考案「脳梗塞の時限爆弾」を解除するスープ 中性脂肪と悪玉コレステロールをためこまない

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このコンビは全身を駆け巡り、体にさまざまな悪さをします。

悪玉コレステロールは、血液のなかに潜り込み、血管の壁にあぶらでできた時限爆弾を仕掛けていきます。時限爆弾は血管の壁に張り付いて血液の通り道をふさぎます。

中性脂肪は内臓周りや皮膚の下に潜り込みます。その結果、あなたのおなかの中に、「内臓脂肪」「皮下脂肪」といった時限爆弾を抱え込むことになります。時限爆弾という名の通り、いますぐ爆発する! ということではありません。

しかし、放置するとこの時限爆弾は、風船のようにどんどん膨らんでいきます。そして……時限爆弾は大爆発!命に関わるような病気を引き起こします。

健康診断では中性脂肪値は150(㎎/dL)を超えると、悪玉(LDL)コレステロール値は120(㎎/dL)を超えると「要注意」と指摘され、生活習慣を見直すように指導されます。それは、時限爆弾を除去し、爆発するリスクを減らすためなのです。

脳梗塞を発症すると生活が一変してしまう

これらの数値が気になる方は、世の中には中性脂肪値やコレステロール値を改善する方法があふれているため、試したことがあるでしょう。でも、なかなか続かない。

それは、健康診断の数値やポッコリおなかが気になるのに、なかなか続かないのは、中性脂肪・コレステロールが、いますぐに重大な何かの問題になるという実感がないからではないでしょうか?

時限爆弾のうちは、なかなかその存在に注意することができません。どうしても放置しがちになってしまうのも頷けてしまいます。しかし、それらの「悪魔のあぶら」を放置していると、今から紹介するようなAさんのようなことになってしまいかねません。

Aさんは63歳の男性。社交的な性格で、タバコもお酒も大好きでした。また、休日はクルマを走らせることが楽しみのひとつです。しかしある日、頭が恐ろしいほどに痛み出し、救急搬送されます。結果は、脳梗塞。一命はとり留めたものの、そこから生活がガラリと変わりました。

医師からは「クルマの運転もやめたほうがいいでしょう」といわれてしまいました。当然、タバコやお酒にも指導が入ります。

次ページさらに思いがけない変化が降りかかる
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