「味噌汁orスープ」なら味噌汁にしないと損をする理由→大豆製品は中性脂肪を減らし、脂肪をつきにくくしてくれるダイエットの味方だった

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これをやめれば痩せられる: 医学的に正しい ダイエットNG習慣ランキング
大豆にさまざまな健康効果があるということは、昔からいわれてきた(写真:mot/PIXTA)

欧米人のデータをもとにして有効性が語られている昨今のダイエット情報に警鐘を鳴らし、日本人の体質に合った減量法を説くのが『これをやめれば痩せられる: 医学的に正しい ダイエットNG習慣ランキング』(奥田昌子 著、東洋経済新報社)。

著者は、一般内科や健診センターで診察をしつつ、航空会社の産業医として、ビジネスパーソンの心身の健康管理を続けているという医師。

これまでにのべ30万人以上の方々の話を聞き、助言をし、治療にあたってきたのだという。

本記事の前編(朝食にグラノーラを食べる人はなぜ痩せないのか?日本人の体質的に糖質オフより脂質オフのほうがダイエットに有効な理由)では、本書で書かれているNG習慣「朝食をグラノーラですませる」について記した。

今回は、これも多くの人が勘違いしているはずの、驚きのNG習慣を紹介する。

味噌汁よりスープを選ぶ NGレベル5

著者いわく、レストランに行った際、「ご飯と味噌汁」ではなく「パンとスープ」を選ぶのは非常にもったいない話。

なぜなら、味噌汁の原料である大豆に含まれるβ(ベータ)-コングリシニンというタンパク質を摂取できなくなるからだ。

味噌のみならず、豆腐や納豆、揚げ、厚揚げ、がんもどき、おから、豆乳、醤油、さっと塩ゆでした枝豆まで、大豆および大豆製品は数多い。

また、大豆にさまざまな健康効果があるということは、昔からいわれてきたことでもある。

これを確かめるための医学的な研究のなかに、2023年に公表された論文があるのだそうだ。

脂質の分解と合成は肝臓で行われています。そのため、人の肝臓の細胞をシャーレに入れて、β-コングリシニンと他の大豆蛋白質を、濃度を変えて反応させました。
すると、β-コングリシニンの割合が高いほど、肝臓に含まれる中性脂肪が大幅に減り、その効果は、中性脂肪が基準値を超える、高中性脂肪血症に対して病院で処方される薬に匹敵するほどでした。(34ページより)

体についた脂肪は中性脂肪が集まってできているので、中性脂肪の数値が下がれば脂肪がつきにくくなる(ただし、大豆を食べさえすれば、処方された薬を飲まなくていいという意味ではないのでご注意を)。

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