「1日1切れの魚」が中高年に必須な"科学的裏付け" 医師が勧める「50歳前後から変えるべき食習慣」

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食生活
中高年に襲い掛かる将来の健康不安について「病気を遠ざけ、人生の質を底上げしてくれるのは、小さな健康習慣の積み重ね」と語る現役医師・森勇磨氏(イラスト:Turn.around.around/PIXTA)
30代を過ぎ、40代を迎えたころから年々増え続ける、不調の数々。
健康診断で指摘された、中性脂肪やコレステロール値の高さ……。いま、中高年に襲い掛かる将来の健康不安について「病気を遠ざけ、人生の質を底上げしてくれるのは、小さな健康習慣の積み重ね」と語るのは、チャンネル登録者数75万人超の人気YouTube「予防医学ch」を運営する現役医師・森勇磨氏。
100冊分の健康書ベストセラーを1冊に要約した『予防医学で健康不安は消せる! 100年長生き』を上梓したばかりの同氏が、中高年の突然死を防ぐ食習慣について、解説します。

50歳前後で「食習慣」を変えるべき理由

なんとなくだるい、やる気が出ないなど、だんだん無理がきかなくなって老いへのリアリティが増すのが、50歳前後ではないでしょうか。

生活習慣病の存在をますます無視できなくなるのも、50代です。だからこそ、50歳からは食習慣を変えてほしい。そうした思いで書いたのが、手前味噌ですが、50歳からの病気にならない最強の食生活です。

たとえば、中性脂肪やコレステロールの代謝が悪くなる「脂質異常症」は、女性は更年期頃から、男性は30代あたりからどっと増えます。

といっても、コレステロールも、中性脂肪も、本来は体にとって必須なものです。

ただ、肝臓でつくられたコレステロールは「LDL」に乗って全身に運ばれ、これが多すぎると血管の壁にたまり、動脈硬化を進めてしまう。そこで、たまったLDLを血管の壁から回収してくれるのが「HDL」です。そのため、LDLは悪玉、HDLは善玉といわれるのです。

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