都知事選で「都内の"不動産価格"」今後どうなる? 「住宅や再開発政策」はもっと争点になるべきだ

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旧1区の中でも特に注目したいのは、中央区の築地周辺エリアだ。

築地市場跡地の再開発といえば、「ジャイアンツの本拠地(スタジアム)移転はあるのか?」が話題に上るが、裏のテーマは住宅開発である。

築地市場跡地は都有地(都民の財産)であり、原則として70年の定期借地期間の中で開発される。

したがって、超大手デベロッパー、富裕層、外国人らの関心事といえば、定期借地付きのマンションがどれだけできるか、なのだ。

築地周辺が一大高級マンション群に変貌すると……

築地市場跡地に、周辺の航空規制の変更など水面下の事情の変化で摩天楼ができるとする。そうすると、市場跡地周辺も、再開発促進区等に指定される可能性が大きい。

さらには市場跡地の北側には、築後半世紀前後のビル群がある。

これらがマンションを含めて連鎖的に再開発されると、一大高級マンション群に大変身する確率は高い。

銀座や東京駅に近いうえ、隅田川と東京湾にも至近で、都心で最高のウォーターフロントの高級住宅エリアに大化けする可能性は大きい(同時に、乱開発の懸念もともなうが)。

黒船の襲来に備えてお台場に砲台ができ、築地に疎開地ができたその後の開発の動きを、幸か不幸か凌駕してしまうかもしれないのだ。

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