東大生の「努力しても結果出ない」を防ぐ勉強法 なかなか頑張っても成果に出ないのはなぜ?

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だからこそこの勉強法は、その努力量と結果を評価するものになっています。結局、たいていの物事はやれば効果が出ることがほとんどです。ではなぜうまくいかないかというと、「やっているようでやっていないから」。

よく考えると努力していないのに、「なんとなく頑張っている気がする」というふわっとした理由で努力しているかのように錯覚している場合が多いのです。それでは結果が出ないのも当たり前です。重要なのは、まず分解し、可視化することです。

もしかしたら、努力しているのに結果が出ないものの中には、順番が間違っているものがあるかもしれません。

東大生は努力を分解して整理する

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英語の場合は、単語の勉強が不十分だと、いくら頑張っても英語長文は読めるようにならない、ということもあります。まずは努力が足りていない部分から手をつけるなど、順番を整理するという意味でも、この勉強法は効果があるのです。

ちなみに、同じような勉強法を実践している東大生は多いのですが、みんなたくさん手帳に「なぜこの勉強は、努力しているのに結果が出ていないのか?」ということを、「書いて」メモしています。

「ひょっとしてこういう理由があるんじゃないか、こういうポイントがダメなんじゃないか」という考察をしているのです。頭がいい人で結果を出している人であればあるほど、こういった「自分の努力を分解して整理する思考」を重視しています。みなさんぜひ、参考にしてもらえればと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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