記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第85回は多くの東大生に共通する、自分に合った勉強法の探し方を紹介します。
どの勉強法が自分に合っている?
私は30歳で東大受験を決心しました。人生の中でほとんど初めて、「本気で勉強しよう」と決意したのです。
そしてそんな中で最初に直面したのは、「どうやって勉強したらいいんだろう?」ということでした。というのも、書店に行っても、ネットで調べても、勉強法が膨大にありすぎて、どれが自分に合っているのかまったくわからなかったのです。
このように、「どの勉強法を試せば、効果があるのか」で悩む人は多いのではないでしょうか。
33歳で東大に合格してから感じたのは、東大生は「効率的な勉強法」を作るプロだということです。
自分にとってのベストな方法が何かをよく知っています。東大生は意外と面倒くさがりな人が多く、つねに効率を追い求めています。面倒だからこそ、徹底して楽をする努力を惜しまなかった結果、自分なりの勉強法が出来上がったわけですね。
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