記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第84回は東大に合格する人が持つ、運を掴むための共通点を紹介します。
東大の合否は運で決まる?
みなさんは「東大受験の合否は運で決まる」と聞いたらどう思うでしょうか?
「いやいや、運じゃなくて学力でしょ」と思う人も多いでしょう。もちろん努力を否定するわけではありません。きちんと実力をつけた人が受かるのは当然です。
ただ、東大入試は毎年のように合格点のボーダーラインで熾烈な争いがあります。そのラインをギリギリ超えるくらいで受かった人は、総じて「自分は運がよかった」と言うのです。
ただし、これは「たまたま得意な分野の問題が出たから」という単純な話ではありません。東大に合格する人には、運を掴むための共通点があるのです。
『ドラゴン桜』のマンガに、それがよくわかるシーンがあります。
※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
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