「根拠のない自信」持つ人に共通する"すごい特徴" 思考停止に陥る「3つのワナ」にはまらないコツ

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「内省」とは、単なる日記を書くのではなく、自分を深く観察すること。よく考えて自己分析する行為です。

ところが、深く考えようとしても、なぜか思考が止まってしまうことも多いものです。最後に「思考停止に陥る3つのワナ」を紹介しておきます。

思考停止に陥る3つのワナ

ワナ① 感情が先に立つ

人間ですから感情があります。でも、「うれしい」「楽しい」「悲しい」「不安だ」といった感情が先に立つと、文字通り「感情的」になってしまい、事実を冷静に見つめることができなくなります。

感情に触れることは、行動につながる大切な要素ですが、感情が先にくると、深い思考の妨げになってしまいます。あくまで「事実を冷静に見つめたあとに、感情に触れる」という順番がよいのです。

ワナ② 程度があいまい

程度を表す言葉をいい加減に使ってしまうのは、思考が停止している証拠。「徹底的に」「積極的に」「主体的に」といった「○○的に」という言葉や、「しっかり」「もっと」「はっきりと」などの副詞を使った言葉は、どの程度のことを表しているのかは非常にあいまいです。

『1日5分 書けば明日が変わる できたことノート』(クロスメディア・パブリッシング)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

たとえば「積極的にコミュニケーションを取る」といっても、実際にどれくらい何をするのかはよくわかりません。

ワナ③ 報告文になってしまう

内省は「自分自身の心との会話」なのに、まるで上司に報告するかのような文章を書いてしまう人もいます。

「今週はできませんでした。すみません。来週がんばります」のような文章は、他人に向かった反省文です。自分の心との本音の会話ではないので、やる気に影響を及ぼすことはなく、前向きな行動につながることはありません。

これら「3つのワナ」によって、人は深く考えることをしなくなってしまいます。

そうした状態に陥らないためにも、先ほどの「4つの質問」があるのです。ぜひこれらを駆使して、より深く自分を知るのに役立てていただければと思います。

永谷 研一 行動科学専門家、発明家、株式会社ネットマン代表取締役社長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ながや けんいち / Kenichi Nagaya

長崎大学講師、情報コミュニケーション学会理事。1966年、静岡県沼津市生まれ。学校や企業にITを活用した教育サービスを提供するパイオニア。校務・学習支援システム「Cラーニング」で全国の教育現場のDX化を推進。行動変容を促進するITシステムを考案・開発し、日米で特許を取得。米国でその功績が高く評価を受け、O-1ビザ(卓越能力保持者ビザ)が認められる。行動科学や認知心理学をベースに、1万5000人の行動変容データを検証・分析し、目標達成メソッド「PDCFAサイクル」を開発。多くの学校や企業の人材育成に採用されている。4人の子の父。著書は『1日5分 書けば明日が変わる できたことノート』『科学的にラクして達成する技術』など。YouTube(永谷研一チャンネル)、note(永谷研一@できたことノート&手帳

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事