この瞬間、あなたは「イライラしている自分」から抜け出して、「イライラした自分を観察している自分」に変化しています。
「あー、この人、イライラしているのね」と自分のことを他人目線で見ている感じです。次第に「ここはちょっと落ち着く必要があるな。ゆっくり考えよう」など、考えや行動をコントロールできるようになります。
このような「考えや行動をモニタリングし、コントロールする」といった心理的なプロセスを、専門的には「メタ認知」と呼びます。メタとは「高い次元」という意味で、上から自分を眺めるイメージ。実際は「心の中の、自分の内面との対話」です。
ひと言さえ書けない日は?
もちろん、「イライラ!」のひと言さえ書けない日もあるでしょう。
あまりにも凹んでいたり、打ちのめされたりした日は、自分の感情と向き合うのさえイヤになってしまうものです。でも安心してください。そんなときでも方法があります。
そんなときには、「感情が書けない」「気持ちと向き合えない」ということを表現した感情マークを描いてください。それで十分です。これも立派な感情ですから。
このように感情を観察する習慣が身につくと、ある程度、どんな状況でも冷静に対処し、自分をコントロールできるようになります。次第にストレスへの耐性もできてくるのです。
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