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排便後「お尻の拭き方」で差!膀胱炎の"新常識" 「きっかけはおむつ替え」医師が調べた結果とは

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温水洗浄便座を使う際に、これらのポイントを実践することで、尿路感染症のリスクを減らせるかもしれないという。

男性の場合はどうかというと、女性に比べて尿路感染症のリスクがそもそも低いこともあり、今回の研究では拭く方向と尿路感染症の間に有意な関連性は見られなかった。

ただ、男性もトイレ後には肛門の周りの清潔をこころがけ、性交後も尿道口を中心にしっかり洗うことが大事だと赤石さん。水分をしっかり摂って、尿で洗い流すのも有効とのことだ。

セルフケアで予防ができる病気

赤石さんは今回の研究を振り返って、65歳以上の高齢女性では十分に検討できなかったこと、女性の温水洗浄便座でのビデ洗浄後に拭く方向の質問をしなかったことを悔やむ。

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女性のビデの使用方法、生理期間中の衛生管理などが尿路感染症に与える影響については、今後の研究が必要だという。

「多くの人が日常生活で実践できる簡単な方法で、疾患リスクを減らせる手助けとなるかもしれない。尿路感染症についても、今後もさらに詳細な研究が進められ、新たな知見が得られれば、女性の健康や福祉向上に寄与することになるでしょう」(赤石さん)

たかだか、お尻の拭き方かもしれない。だが、尿路感染症を繰り返している人からしたら、セルフケアで予防ができるのであれば、試して損はないだろう。

(取材・文/石川美香子)

宮城中央病院内科部長(東北大学非常勤講師)
赤石哲也医師

2010年東北大学医学部卒業後、東北大学大学院医学系研究科、東北大学病院総合地域医療教育支援部助教等を経て、2024年より宮城中央病院内科部長。東北大学非常勤講師併任。日本内科学会認定内科医・総合内科専門医、日本神経学会専門医・指導医、医学博士。

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