年収3000万円、求む強烈なリーダーシップ--発毛クリニック「リーブ21」が次期社長を公募

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--岡村社長自身が、社長の座を退いた後はどうするのか。一度退いた創業者が再び復帰するケースも少なくない。

当社は非上場企業で、発行済み株式の99%は私が持っている。株式を公開するならそのときに売却する。非公開のままであれば、退職するときに会社へ売却し、私は経営から離れる。

私は仕事が好きで好きで、この18年間、土日も休まず営業所を回って仕事をしてきた。だからといって、死ぬまで仕事をするのはご免こうむりたい。人が生きていく中でいちばん大事なものは、人生をどう生きるかということ。体力的に限界も来ており、仕事は十分に堪能した。

--仮に、心血を注いだリーブ21が、経営不振に陥って潰れる、という事態になったとしても、岡村社長は経営に戻る気はないのか。

戻って来ないと言い切れる。今はまだ気持ちの整理がついていないが、そこは自分の中で整理をつける。再復帰しないためにも、後任を選ぶということが極めて重要なポイントだと認識している。

一度退いた経営者が再び、前線に復帰するというのは人生観の違いだ。経営に対し、生々しい思いや未練を持っているかどうかの違いだろう。たとえば、自分が退いた後、会社の業績が悪化するのは困るという思いを創業者自身が強く持っているケースもあるだろう。彼らの持つ生々しさとは、金銭や利益的なものへの執着というより、自分の思いや情熱をいつまでも会社に残したいという願いだ。

私の場合、会社に思い入れはあるが、経営に未練はない。私は自分をきっちりコントロールできると思っており、今まではわがままを押し殺して仕事をしてきた。その分、これからは自分のわがままと向き合うような第2の人生を送りたい。

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