ビジネススクールではすぐに就職活動も始めて、卒業後はマッキンゼーに入社しました--織畠潤一 シーメンス・ジャパン代表取締役社長兼CEO(第2回)

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 マッキンゼーに入社してからはまずはロサンゼルスオフィスで電力会社、バイオ、そして石油会社のプロジェクトに携わり、東京オフィスに移ってからはエレクトロニクスやテレコムがコアなクライアントだったのですが、電気工学というバックグラウンドやリクルートで情報通信サービスを手掛けた経験があったので、技術的にも興味のある分野でした。マルチメディア関連を初め、様々なプロジェクトをやりました。

--マッキンゼーには7年間在籍され、ヘッドハンターを通じて99年にゼネラル・エレクトリック社(以下GE)へ移られました。

マッキンゼーをはじめどのコンサルタント会社でも大体2~3年周期が「アップorアウト」のタイミングです。マッキンゼーでは、入社して2~3年でエンゲージメントマネージャー(EM)という次のポジションが待っています。そして、また2~3年後にシニアエンゲージメントマネージャー(SEM;現AP)、次はもうパートナーです。

パートナーになるかどうかというのは大きな節目です。パートナーになるには、いろいろな資料の整備やインタビューの準備など大きなハードルがあるし、無事パートナーになったとしたらまたそこから5年間は会社にいることになるのかな、と思いました。

当時35歳だったので、パートナーに無事なれたら次の節目ではもう40歳。今後も自分はずっとコンサルタントを続けたいのかと考えた時、アウトサイダーではなく中に入りたいと思いました。

コンサルタントは確かに色々なシチュエーションが経験できて面白いのですが、決断をするのはクライアントであり、あくまでコンサルタントの仕事はアウトサイドからの提言です。実施のサポートもしますが、実施の責任を持つのもやはりクライアント。コンサルタントを辞めて事業会社に行って自ら「ヒト・モノ・カネ」を動かしてみたいと思うようになりました。

マッキンゼーに入った時から色々なところからヘッドハンティングの話はありましたが、実際に面接に応じ始めたのはシニアエンゲージメントマネージャーになって今後のことを考えるようになってからです。IT系とサービス会社からもオファーがありましたが、やはり最終的には人とポジションが決め手となりGEを選びました。

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