一流の経営コンサルタントに求められること

自分を律する覚悟なくして務まらない

まず「仕事がすべてではない」というアンドリューさんの考え、これはまったくもって正しい考え方だと思います。文章から拝見するに30代であると思われますので、人生のステージ的にもおっしゃるとおりだと思います。

ちなみに私自身は30代中頃までの「個人として無理ができる」自分の人生のフェーズにおいては、「その後の人生を充実させるため」にも仕事に圧倒的に注力する。そして、それ以降は徐々にプライベートの時間の充実を図り、人生のトータルで仕事とプライベートのバランスを図るのがベストという考えで、実際、そのように生きています。

したがって、アンドリューさんの考えには賛成です。ただし、仕事がうまくいかないので、プライベートに「逃げる」という考えだとすると、賛同できません。その姿勢では根本的な解決になっていませんので、いつかきっと悩みが深まる可能性が高いと考えるからです。

さらに申し上げると、「仕事は単におカネ稼ぎの手段であって、趣味やそのほかのプライベートが充実していればいい。そのためには仕事で悩みがあっても耐え忍ぶ」という考え方もありだと思っています。「何を幸せとするか」という評価の軸は、個々人によって異なるものですから、そのような考え方も当然ありなのです。実際、私の友人にもそうした人はおります。

結果を出すことに焦るな

いただいた文章を拝見するに、アンドリューさんにとって仕事がそこそこでいい、という考えではないのでしょう。キチンとご自身のキャリアにおける成長を考えているからこそ、仕事のことで悩んでいるのだと思います。したがって、ここで「逃げ」の姿勢で、仕事以外「のみ」に幸せの活路を見いだそうとすることは、お勧めできません。

さて、異業種からコンサルへと移られ、その業務の激しさに戸惑っているということですね。実際、私自身もそうですし、周りにも異業種からの転職組を数多く見ていますが、最初に言えることは「結果を出すことに焦ってはいけない」ということです。

企業が自分たちで解決できないような問題の解決を請け負うのが、この業界の仕事です。仕事は難しいのが当たり前ですし、ハードなものに決まっています。また、そもそも論として、個人の力量とアウトプット(貢献)が非常に見えやすいので、その人の実力が如実に見えます。悩まないほうがおかしいのです。「人的資本のみ」に頼って経営をしているコンサルファームにおいては、当然、過剰なほどの貢献が求められることは確かです。

が、そこで働いている人々が、みな最初からコンサルとして優秀であったかというと、そんなことは決してありません。ここ重要です。

この仕事は、言ってみれば「知識と経験」に加えて、「思考と仕事スタンス」といったそれぞれの軸でどれだけ自分を高めることができるかが勝負だったりするのですが、当然ながらそれには時間がかかります。

アンドリューさんはまだ仕事を始めて数カ月ですよね? 悩んで当たり前です。どんな仕事でもそうだと思いますが、そんな簡単に結果を出せるような仕事はありませんよ。

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