いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)プリンシパルが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
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【キャリア相談 Vol.51】ハードワークなうえ能力不足でついていけず悩んでいます
安井さん、こんにちは。いつも本コラムを楽しく拝見させていただいております。私はシステムの保守・運用をメインとする会社に勤め、上司やお客様からそれなりの評価を得てきました。
しかし、仕事をやればやるほど、技術や業務知識に対して現在の環境で得られるものは中途半端であると感じ、もっと経営寄りの仕事がしたいと、このたび大手コンサルティングファームに転職をしました。転職して数カ月ですが、想像以上のハードワークと自分の能力の低さに心身ともにやられそうになっています。保守・運用がメインだったためExcelやパワーポイントなどの技術も低く、またシステム開発においても、ベンダコントロールがメインであったため、実際に自身が設計にあたると勘所がわからず、このままやっていけるのか……という状況です。
そもそも新卒のときに、IT業界に入りたくて入ったわけではなく、IT色を消したい気持ちもあり、より経営目線寄りのファームを選びましたが、アサインされたプロジェクトが特殊でこのような状態になっており、今後、どうすればいいのか迷いに迷っています。
30歳を越え、自分のアイデンティティがなんなのかを考える時期になり、もっと楽しく仕事がしたい、もっと人生を充実させたい、人並みに結婚や家庭を持ったり、離れた両親に親孝行をしたりしたいという気持ちも増え、仕事がすべてではないという心境になってきているのも事実です。
安井さん、これはコンサルの先輩からみて、どう思われますか。おしかりでもいいです。行き詰まっている私に、何かアドバイスをいただけないでしょうか。
ITコンサルタント アンドリュー
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