もし、SNSが「ある/ない」時代に学生期を送ったら Z世代と非Z世代とでつくられた「Z社会」の構造
「いま」の学生がわれわれと異なる点
高校生の頃を、あるいは大学生の頃を、少し思い出してみてください。楽しかったこと、苦しかったこと、どうにもならなかったこと、それぞれあったと思います。そして次に考えてみてほしいのは、そのときどうしたのかについてです。
その当時と、「いま」とでは何が異なるでしょうか。経済状況、国際関係、技術水準、物価などと変化していることがいくつか思い浮かぶはずです。ここで注目したいのは、コミュニケーションにかかわるものとして普及しきったインターネットです。『Z世代化する社会』にて指摘されていたところでいえば、多様なソーシャルメディアの台頭や、特徴的な主体として「インフルエンサー」が登場しています。これらは間違いなくインターネットの産物といえるでしょう。
Facebook、Instagram、TikTok、X、BeReal.などは、「いま」では欠かせないSNSを含めたソーシャルメディアです。「いま」でこそ当たり前に存在するサービス群ですが、わたしやあなたが高校生・大学生だったときにはほとんどが存在しなかったのだと思います。「つぶやく」ことはあれど、「ポスト」することはなかったのです。
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