最近、メディアでは「長嶋」の2文字を目にする機会が激増している。長嶋茂雄の長男の長嶋一茂が、出演すれば確実に視聴率が稼げる人気タレントになったのだ。
一茂は、1966年、茂雄の長男として生まれる。立教大学からドラフト1位でヤクルトに入団、のち父親が監督を務める巨人に移籍したが7年、通算18本塁打で引退。
芸能界に進み、一時は「おバカキャラ」のようになったが、テレビのニュースショーで「意外にしっかりしたコメントをする」こともあり、タレントとしての幅を広げていく。
今も「消費」されている長嶋茂雄
「皇室に次いでよく知られた家庭に生まれた」毛並みのよさ、父親を彷彿とさせる若々しく精悍な風貌もあって、好感度もアップした。
年配の人は一茂と父親のイメージをオーバーラップさせる。若い世代は「すごいお父さんなんだって?」と茂雄に関心を寄せる。
プロ入りから66年、長嶋茂雄はさまざまに「再生産」されながら今も「消費」されているのだ。
2021年、長嶋茂雄はプロスポーツ界では初めて文化勲章を授与された。昭和の大衆文化を担った長嶋にとってまことにふさわしい。こんな野球人はもう出てこないだろう。
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