人に興味があって、自分の考え方をうまく伝える技術っていうのが雑談だと思うんですよね。それがある人って人を引き付けるし、自分を取り巻く環境も豊かになりますね。
──話題の選び方も興味深かったのですが、話をうまく広げるための聞き方にも重点を置いてますね。
雑談は話すことより聞くことのほうが重要です。人は自分の話を聞いてもらうのが大好き。うなずき方にバリエーションをつけることで話が弾みます。これもできる人は案外少ない。大学で就活の特別授業もやってるんだけど、みんな不気味なくらい微動だにせずジーッと聞いてる。企業の研修でも、まず首を縦に振ってうなずく動作をさせます。
一生懸命聞き、理解している、と伝えるためには、「なるほど、Aが重要なんですね」と短くサマライズしたうえで、ズレのない質問を返す。「ということは、Bの場合はどうなるんですか?」と畳みかけると、深まりますよね。
相づちを打つなら「さしすせそ」が万能です。「さすがですね」「知らなかったです」「ステキですね」「センスいいですね」「それはすごいですね」。たとえば「その色いいですね」と言うよりも、「ステキな色ですね」のほうが、自分の中で一回落とし込んだ、より情感がこもった言葉のようで、言われた相手も気持ちいいです。
この記事は有料会員限定です
残り 1635文字
