超一流の人は雑談の「姿勢」からして違う 自分の土俵にあげてしまう驚きのテクニック

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それにより相手を知ることで、へえそうなんだと思ってるうちに、知らない話でも不思議と聞きたくなってくる。極端な話、聞くだけでもいいんですよ、雑談って。疎いなりに興味を持って聞いてくる人間に、よしそいつのレベルに合わせて話してやろうとなれば、すごく面白くなりますよ。

気持ちよく話させて自分の土俵に引き込む

──別の著書に、最上級の交渉術は“自分の土俵に上げる"こと、とありました。雑談にも一脈通じる?

実は雑談力も自分の土俵に持ってくる技術ですよ。自分の目的に向かって相手に気持ちよくしゃべらせることが、最終的にはこっちの土俵に乗っけてしまうことだから。

そのために明るい表情や相づちやうなずきのバリエーション、オウム返しに“一言ちょい足し"や、会話を広げ深める上手な質問、横にぶれたら引き戻す等々、テクニックを駆使して、自分の土俵に着々と引き入れていくのが雑談なんですよね。彼や彼女は一生懸命やってるな、よく理解しているなと思ってもらえれば、まずはこちらの土俵に乗ったということ。次に会うときはそのテンションの延長線上でスタートする。また一からやり直したら土俵が変わっちゃうから。

──何でもない日常の会話でも意識的に雑談テクニックを活用したら、新しい世界が開けるのかもしれませんね。

最近の若い人たちが勝手に抱えてる閉塞感は、組織でもシステムでも何でもなくて、人間関係の閉塞感ですよ。友達同士でファミレスに行ってもみんなスマホ見てるんだもん。

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日本人って普段、知り合い同士でしか話をしませんよね。でも人と人がつながっていくと面白いことがどんどん入ってくる。

こないだ一人でハワイへ行ったんですけど、何度か顔を合わせるうちに「いい天気だね」で始まり、「一人で来てるの?」とつながって、ビーチバレーに入れてもらったりバーベキューに誘われたり、楽しいんですよ。一人で行っても一人じゃない。ハイキングなんかですれ違いざま声をかけ合うように、目が合ったら「こんにちは」って言えばいいだけなんです。それだって雑談だもん。そこからどんな物語が始まるかわからない。

仲間内だけで付き合ってて何ら困らないし、十分満足かもしれないけど、知らない人に話しかけるというドアを試しに開いてみる。一歩踏み出すことで面白かったり新しかったりする体験ができて、これはどうなってるんだろう、こんな話も聞いてみたい、っていうのがだんだん出てくると、雑談の王者になっていきますよ。そうなってほしいですよね。

中村 陽子 東洋経済 記者

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なかむら ようこ / Yoko Nakamura

『週刊東洋経済』編集部記者

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