他人にお金を使う人の幸福度が上がるカラクリ 他人と繫がる重要性が刻み込まれた人間の脳

2:出来事が起こる確率
よい行いをすると幸せホルモンが分泌される
ブリティッシュ・コロンビア大学のララ・B・アクニンら[1]は、カナダとウガンダで、「自分のためにお金を使う」場合と、「他人のためにお金を使う」場合とで、被験者にどのような影響が出るかを調査しています。
すると、文化や経済的な文脈が大きく異なる両国で、どちらの被験者にも、他人のためにお金を使う場合に幸福度が高いということが認められたのです。
これにはシンプルに「いいことをした」という満足感もあるのですが、進化心理学的には「コミュニケーションの形成」に対するプラスの感情が大いにあると考えられます。
コミュニケーションをとると、幸せホルモンのセロトニンが分泌されることも分かっています。人間は一人では生きていけません。
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