嬉野のティーツーリズムに外国人が殺到する理由 栃木も群馬も大失敗、官製富裕層観光の問題点

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なぜコーヒーは「1000円以上」でお茶は「無料」なのか?

実は、その出発点は非常にシンプルなものです。「旅館に行ってお茶にお金を払う人はいない。しかし、ちょっとした高級ホテルでコーヒーを飲めば皆が普通に1500円、2000円を支払う。これはおかしいな、と思ったのです」(小原社長)。つまり、2000円のコーヒーがおかしいのではなく、おいしいお茶を無料で提供することがおかしいと思うことから、すべてが変わり始めました。

「高級ホテルのコーヒーには高いお金を払うのに、なぜおいしいお茶が無料なのか」。小原社長の疑問からすべてが変わった

嘉元氏は社長に就任すると、まず無料で振る舞っていたお茶の提供の仕方を改めました。それだけでなく、レストラン単位でお茶農家との専属契約を結び、テナントとしてお茶農家の本店などを誘致しました。

旅館として生産者である茶農家から安く茶を買って、ただ同然で旅館の利用客に振る舞うのではなく、おいしいお茶を提供する茶農家にパートナーになってもらい、有料でお茶を楽しんでもらうサービスを開始したのです(宿泊客の部屋には追加料金なしで飲めるうれしの茶が置いてあります)。

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