成功者の参拝での祈り方には2パターンあった 強運を呼ぶ込むために大切なある共通点

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「のる」には、「宣る」と「乗る」があります。「宣る」は宣言すること。意「を」宣る「意宣(いの)り」は神様に自分の意志を宣言することです。自分自身の決意や覚悟を、神様に誓い約束します。神社での目標宣言は、まさにこの「意宣り」で、自力を高めます。

京都市左京区八瀬の九頭竜大社に50年以上も毎月参拝し続けるニデック(旧・日本電産)の創業者・永守重信氏は九頭竜大社で、「『日本電産の業績を良くしてほしい』といったお願い事は一切しない。神前に立ち、心を静め、ただその時々の決意を述べることにしている」(「年の初めに自戒を込めて〈永守重信氏の経営者ブログ〉」『日本経済新聞 電子版』2011年1月12日)とのこと。ご自身の素直な意をただ神様にお伝えするのです。

一方、「乗る」は、波に乗るというように、その時の流れにうまく合うこと。威「に」乗る「威乗(いの)り」は神様の力に乗ることです。自然の流れに乗る、世の流れに乗る、伝統の流れに乗る、いい意味で調子に乗るなど、人々や自然によりつくり出された風潮や時勢にぴったり合う様子を指します。要するに他力に乗るのです。

日本の神様は「命(みこと)」を持つ存在だったことを思い出してください。つまり、「威に乗る」とは神様の使命にそう(沿う・添う)ことを意味します。

日本の神様は、自然+ご先祖さまです。自然の神様の使命は、自然のはたらきそのものです。自然は我々に恵みも害ももたらします。そんな自然のはたらきに沿って我々は生きてきました。

一方、神様としてのご先祖さまの使命は、ご先祖さまを含む私たちがつくっています。人々は神様にさまざまなことを祈り願いますが、ご先祖さまから現代にまで続く思いが、神様の使命になります。

洪水に悩むまちに住む人々が、水害がおさまって欲しいと神様に願い、水害がおさまってよかったと神様に感謝し、そんな大昔から続く人々の思いが「神様の使命」として神社に集約され、参拝した人々に伝わります。

神様の威に乗るとは、自然の流れに沿い、ご先祖さまや今を生きる人たちの思いにより添うこと。自然の威や人々の威にただ素直に乗るのです。

自分の「意を」宣ること。自然や人々の「威に」乗ること。

「意を宣る」は主体的・能動的ですから、自力を出す力を高めます。

「威に乗る」は依存的・受動的ですから、他力に頼る力を高めます。

車の両輪のごとく、どちらの「祈り」も強運を呼ぶのに大切です。

「自己コントロール力」が身に付く

成功したビジネスパーソンの祈り方には、さらなる共通点があります。それが定期的かつ継続的な社寺参拝です。著名人だけでなく、こうした事例は、私の周りでも耳にします。

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