清少納言の「令和では炎上発言」に込められた真意 紫式部とはまるで異なる「宮仕え」への考え方

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光る君へ 大河ドラマ 紫式部 清少納言
京都市右京区の車折神社 清少納言社(写真: kei / PIXTA)
今年の大河ドラマ『光る君へ』は、紫式部が主人公。主役を吉高由里子さんが務めています。今回は清少納言が、宮仕えする女性を賞賛した理由を解説します。
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女性でも「宮仕え」をすべきだと主張

清少納言は随筆『枕草子』のなかで次のように主張します。

「前途に望みもなく、ただ一途に夫を愛し、家を守って、ささやかな家庭の幸福を夢見ているような人は、私にはとても我慢のならない、軽蔑すべきもののように思われる」と。

今なら、炎上しそうな主張です。一方で、清少納言はどのような女性の生き方が、よいと言っているのでしょうか。

それは、しかるべき身分の人の娘などは「宮中に女房として、出仕させるべきだ」と言っているのです。

清少納言は女性たちに、広く世の中、世間というものを見てほしいと考えているようでした。清少納言の考え方からすれば、女性でも社会(宮仕え)で活躍すべきだし、「宮仕えする人は非難すべき、世間体が悪い」と考えている「男性」は憎きものでした。

とは言え、清少納言も宮仕えする女性を世間体の悪いものとする考え方に、少し同調するところもあるようで、「考えてみればそれもまた尤も(もっとも)なところもある」などとも述べています。

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