紫式部が反論「自分への悪口とあだ名」呆れた中身 目の敵にされた紫式部は、馬鹿げていると記す

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光る君へ 大河ドラマ 紫式部 彰子
京都御所(写真: Daikegoro / PIXTA)
今年の大河ドラマ『光る君へ』は、紫式部が主人公。主役を吉高由里子さんが務めています。今回は宮中での紫式部の処世術について解説します。
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同僚に言いたいことがあっても我慢

『紫式部日記』の中には、紫式部が自らの想いを吐露している箇所がいくつもあります。

一条天皇の中宮・彰子(藤原道長の娘)の女房として働く紫式部は、多くの同僚の女房たちとともに働いていました。

同僚に「言いたいこと」はあるけれど、「いやいや」と思い直しグッと我慢することもあったようです。それは「わかってくれない人に言っても、何の得にもならない」からだとのこと。

他人を貶して「我こそが」と思っているような人の前では、「口を利くのも」嫌になるそう。紫式部は、そうした鬱陶しい人の中には、なんでもこなせる優秀な人は滅多にいないと記しています。

また、そうした人が、同僚である紫式部の顔を見て(紫式部は、立派な私を前にして、引け目を感じているのだ)と思い込むこともあったようです。

しかし紫式部曰く、それは「引け目を感じて、黙っている」のではなく、「これ以上貶されたくない」という気持ちだったから。

つまり、紫式部は傲慢で鬱陶しい人との交流を面倒に感じて、「ボケて何もわからない人物に完全になりきっていた」のでした。

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