「会社員→作家」副業時代を経た31歳が鳴らす警鐘 知っておきたい「本業に集中しないデメリット」

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―なるほど、兼業というとキャリアの選択肢を広げるように思われますが、「逆にキャリアの選択肢を狭めているのでは?」ということですね。

そうです。自分も、いろんな分野に手を出したけれど、どれかの分野にもうちょっと集中してたら、どこかでもっといい結果を出せたのでは?と思うときもあります、正直。最初からライターに集中してたらもっと面白い連載にも挑戦できたんじゃないのかなあ、とか。

新卒時代、兼業のおかげでメンタルを保てた

―ストイックですね……! 逆に、キャリアのなかで兼業を選んでよかった、と思う点はありますか?

私はわりとメンタルが弱いので、兼業してなかったらメンタルやられてたかも、と思います。やっぱり新卒時代ってすごく怒られるし、自分はできない人間なんだと自己肯定感が下がるし、メンタルも弱るのですが。私の場合は副業で「りょかち」が成功していたので、自分を全面的に否定せずに済んだんですよね。だから自分のメンタルのためには、本当に、副業をやっていてよかった。

結局、仕事の成果だけを考えると、兼業をやらないほうがよかったのかも?と思うことはあるけれど、メンタルのことを含めて考えると、兼業をやっていてよかった、と思うんですよね。

―りょかちさんがメンタル弱い、って意外に思われる方もいるんじゃないかと思いますが、それは何かきっかけがあったんでしょうか。

私、進学校でメンタルがっつり壊してるんですよ。そこで「気持ちって壊れてしまうんだ」と知ったんです。その経験があったので、人間の心は壊れる、これ以上いくとやばい、というラインがあることをわかっているんです。

―それはすごく驚きです。

なんかね、中学時代はめっちゃオタクだったんですけど、高校時代にオタクを楽しむ心を全て失ってしまって。進学校で、勉強に追い込まれすぎて、メンタルが壊れて、オタクができなくなってしまった。

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