社会常識が変わる大副業時代を楽しく生き抜く術 キャリアの「ポートフォリオ化」がもたらす利点
『ポートフォリオ型キャリアの作り方 「複業力」で変わる働き方、そしてお金と自由』から一部抜粋・再構成の上、キャリアを充実させるための具体的なポートフォリオ構築方法を紹介します。
社会のルール・常識は変わる
一昔前の日本の働き方は、一つの会社に勤務してキャリアやスキル、給与を伸ばしていくことが一般的でした。
しかしながら現在は企業が競争力を維持するために、労働力の適切な配置や組織の再構築が必要な時代になっています。また、労働法や雇用規制の緩和や、労働者の価値観やキャリア意識の変化などにより、終身雇用制度よりも柔軟な雇用形態が求められるようにもなりました。
2018年あたりから、副業・複業・パラレルキャリアという言葉が使われるようになり、新しい働き方として浸透してきています。みなさんの周りでも、副業に興味を持っている、あるいはすでに副業を始めている人も出てきているのではないでしょうか。
副業容認の大きな要因の一つとして、日本政府が掲げた「働き方改革」という方針が挙げられます。
2018年1月に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表しました。同時に同省が提示していた「モデル就業規則」を改定し、労働者の遵守事項の「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと。」という規定を削除し、副業・兼業について規定を新設しました(第14章第67条)。
「副業・兼業の促進に関するガイドライン」についての詳細な解説は割愛しますが、要はモデル就業規則の内容が「原則副業禁止」から「原則副業自由」に変換されたわけです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら