「新NISAに向いていない人」に共通する残念な特徴 「庶民にとって有利な制度」を活用しそびれる

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国が今やろうとしているのは、こういうことです。もし、新NISAが陰謀だと思っている人が本書を読んでいたら、「今からぜひ投資の勉強をしてください」と私は強く言いたいです。

似たような陰謀論として、「新NISAは富裕層優遇だ」という主張もあります。

庶民は生活に苦しんでいる。投資をするお金なんてない。だから新NISAを活用できるのは、お金を持っている富裕層だけだ、という内容です。

これも大きな間違いです。むしろ、富裕層には不利な制度になるかもしれません。というのも、近い将来、金融所得課税の引き上げが行われる可能性が高いからです。

新NISAは庶民にとって有利な制度

岸田文雄首相は就任時、「新しい資本主義」というアドバルーンを打ち上げました。その中には、金融所得課税の引き上げが明記されていました。しかし、各方面からの反対にあい、すぐに引っ込めてしまったのです。

しかし、新NISAがスタートする直前、岸田首相は「経済・市場への影響を考えながら議論を続けている」と述べました。決して、忘れたわけではなかったのです。

実際、新NISAは、金融所得課税の引き上げとトレードオフなのだと思います。1800万円までは非課税にするので、その代わり上限を超えたぶんは金融所得課税を上げるぞ、ということなのでしょう。

そう遠くない時期に、税率が現在の20%から25%かそれ以上に上がることは既定路線だと思っておいたほうがいいでしょう。

このように、新NISAはむしろ庶民の武器になると思います。

1800万円までは非課税で、しかも株価は上を目指している。こんなチャンスはめったにありません。

私は、政府のやっていることがすべて正しいとはまったく思っていませんが、新NISAに関しては、すばらしい制度だと思っています。陰謀論を真に受けるのではなく、ぜひご自身でメリット、デメリットを考えてみてください。

インデックスファンドの積み立ては決して万能ではありませんし、唯一の正解でもありません。そこで私がおすすめするのが「二刀流」戦略です。

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